結論:日本語の見出しは、崩れずに入りました。 この記事の一番上にある画像がその結果です。「業務効率化のはじめ方」「中小企業のAI活用」という2行を指定し、誤字も崩れもなく描画されました。ただし1回の検証なので毎回同じとは限りません。社外に出す画像は必ず目で確認する、という前提であれば、文字入りのアイキャッチは実用段階に入っています。
「画像生成AIは日本語の文字が苦手」——これは長らく常識でした。看板やTシャツの文字が崩れた画像を見たことがある方も多いと思います。
ただ、これはモデルが新しくなるたびに変わる話です。そこで実際に試しました。
何をどう試したか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使ったもの | GPT Image 2(OpenAIのコマンドラインツール経由で呼び出し) |
| 指定した文字 | 見出し「業務効率化のはじめ方」/小さい文字「中小企業のAI活用」 |
| 指定した画風 | 明るいオフィスの写真調、横長16:9 |
| 生成枚数 | 1枚 |
| 所要時間 | 数分(体感で1〜3分) |
| 出力サイズ | 1672×941ピクセル(約16:9) |
指示は日本語の自然文で出しました。プロンプトを英語にしたり、特別な書き方をしたりはしていません。
結果:崩れませんでした
冒頭の画像がそのまま結果です。確認したのは次の3点です。
1. 文字が正確でした。 「業務効率化のはじめ方」の10文字、「中小企業のAI活用」の9文字、いずれも誤字や欠けがありません。漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットが混ざっていますが、どれも崩れていません。
2. 文字が読める配置になっていました。 背景の上に半透明の白いパネルが敷かれ、その上に文字が置かれています。これは指定していません。読みやすくするための処理を、AI側が判断して入れたことになります。
3. 画風の指定も守られました。 写真調・明るいオフィス・16:9という指定はそのまま反映されました。
「文字を入れない」も指定できました
別のテストとして、「文字・ロゴは一切入れない」という指定も試しました。この記事以外の当メディアのアイキャッチは、すべてその指定で生成しています。こちらも守られていて、文字が勝手に入り込むことはありませんでした。
つまり、「入れる」「入れない」の両方をコントロールできる状態です。
それでも文字なしを勧める場合がある
「崩れなかったのだから文字を入れればいい」と言い切れない理由が1つあります。
1回の検証では、毎回の品質は保証できません。 生成AIは同じ指示でも結果が揺れます。今回うまくいったのは、指定した文字が短く、一般的な言葉だったことも効いている可能性があります。長い文章、固有名詞、数字の並びなどでは崩れるかもしれません。
そのうえで、使い分けの目安はこうなります。
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 生成後に人が目で確認できる | 文字入りでOK。見栄えが上がります |
| 人が確認せずに自動で公開する | 文字なしが安全。崩れても気づけません |
| 長い文章・社名・数字を入れたい | 文字なしにして、あとから画像編集ソフトかWeb側で重ねる |
当メディアは記事の公開を自動化しているため、基本は文字なしで運用しています。人の目が入る資料やSNS投稿なら、文字入りを積極的に使ってよいと考えています。
実際に使った指示文
参考になると思うので、今回投げた指示をほぼそのまま載せます。専門的な書き方はしていません。
ビジネスブログのアイキャッチ画像。明るいオフィスの写真調。画像の中央に日本語で「業務効率化のはじめ方」という見出しテキストを大きく入れる。サブテキストとして小さく「中小企業のAI活用」も入れる。横長16:9。
ポイントは3つあります。
- 用途を最初に書く(「ビジネスブログのアイキャッチ画像」)。用途を伝えると、余白や構図が用途に合ったものになります
- 入れたい文字をカギカッコで囲む。囲まないと、指示文の一部が画像に混ざることがあります
- 見出しとサブテキストを分けて指定する。役割を書くと、大きさの差をつけてくれます
文字なしで生成したいときは、逆にこう書きます。
実写のような写真調(イラストやCG調ではない)。文字・ロゴ・企業名は一切入れない。人物は写さない。横長16:9。中央から右側に余白を作り、あとから文字を重ねられる構図にする。
「あとから文字を重ねられる構図に」という一文が効きます。 これを入れると、片側が空いた画像が返ってきます。当メディアの他の記事のアイキャッチは、この指示で作っています。
中小企業の実務でどう使えるか
アイキャッチ以外にも、この精度なら使える場面があります。
- 社内向け資料の表紙(見出しを入れた1枚絵)
- SNS投稿用の画像(短いキャッチコピー入り)
- 店頭のPOPやメニューの下書き(最終版はデザイナーか印刷会社へ)
- ブログやお知らせのアイキャッチ
逆に向かないのは、正確さが必要なものです。価格表、営業時間、住所、電話番号などを画像内の文字として生成させるのは避けてください。1文字違っても実害が出ます。そういう情報は、必ず人が打ち込む形にします。
やってみるときの3つのコツ
今回の検証から言えることです。
1. 文字は短く、区切って指定する。 「見出しとして『◯◯』、小さい文字として『△△』」のように役割を分けて伝えると反映されやすくなります。
2. 画風・比率・人物の有無を必ず書く。 「写真調」「16:9」「人物は写さない」など、決めておきたい条件は明示します。書かないと毎回ばらつきます。
3. 文字を入れない場合は「文字・ロゴは一切入れない」と書く。 「入れないで」ではなく強めに書いたほうが確実でした。
まとめ
- 日本語の見出しは崩れずに入った(10文字前後の短い文で検証)
- 読みやすくするための背景処理を、指定なしでAI側が入れた
- 「文字を入れない」指定も同じように効く
- 人が目で確認できるなら文字入りを使ってよい。自動公開なら文字なしが安全
- 価格・住所・電話番号などの正確さが要る情報は、画像内の文字にしない
同じように「実際に試してどうだったか」を確かめた記事はツール比較にまとめています。AIを社内でどう広げるかについてはAIが総務で止まる会社と現場まで広がる会社の違い、AIに任せる範囲の線引きはAIエージェントとは何かをあわせてご覧ください。

